上顎セットバックは、出っ歯の方、口元が上品に見えないと感じる方、猿顔だと言われる方に効果がある手術方法です。笑った時に歯茎が大きく見えてしまう場合や、あご先にできてしまう梅干しのようなシワにお悩みの方にも効果的です。上顎セットバックは、上の左右の4番目の歯を抜いて、そのスペースに前歯6本と、歯茎の骨を後ろに押し下げて行ないます。前歯を動かすことで口元を整えることができます。鼻と唇、顎を結ぶラインを整えることでバランスの整った状態になります。手術を行なう際には入院は必要なく、全身麻酔をおこないます。手術時間はおよそ三時間半ほどで、ダウンタイムはおよそ二週間ほどです。術後は歯科治療が必要となります。手術の技術はもちろんのこと、矯正歯科の知識も必要とされるため、腕のよいドクターがいるクリニックを選びましょう。また、術前にはしっかりとしたカウンセリングを受け、アフターケアがしっかりしているところを選ぶことが大切です。
メリット・リスクをきちんと検討しましょう
上顎セットバック手術を行なうと、口角付近の状態が変わってくるため、ほうれい線の深さにも影響します。濃くついたほうれい線がなくなる場合もあり、アンチエイジング効果も期待できる場合があります。手術は、前歯6本と歯茎の骨を押し下げた後に、前歯の傾きや歯の見え具合を調節して行ないます。移動した骨はチタン製のプレートとワイヤーで固定していきます。ワイヤーは3ヶ月後に除去することができます。手術後の6ヶ月は前歯で食べ物を噛みちぎることを控えることがポイントです。骨が完璧に固まるまで余計な力をかけないことが大切だからです。歯列矯正をしてもなかなか希望通りの輪郭にならないという方は、是非上顎セットバックを受けてみてはいかがでしょうか。上顎セットバックのメリットは、腫れが比較的少ないこと、短時間で美しい状態になることです。一方、健歯を抜く、歯列矯正が必要となる、移動できる距離が人によっては少ないという点があるのも事実ですので、手術を行なう際には自分にとってどのようなメリットがあり、リスクはどのくらいあるか、をしっかり知ってから行ないましょう。
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