上顎セットバックを行うと出っ歯のように見えていた上顎を移動させて口元を綺麗にすることが可能ですが、アフターケアが大切になるのは全身麻酔をして行うような手術であるためです。メスを入れるのが口元だけであるため、気軽に行えるイメージを持ってしまう人もいますが、実際に行われることは左右の第一小臼歯を抜歯し、粘膜を切開や剥離をしたのち骨切りが行われます。これにより奥に移動させて引っ込めることが可能になる訳であり、あらゆる方向に動かせるようになることで、綺麗な口元になるよう微妙な位置調整もできるようになります。
上顎セットバックで位置が決まったら固定はワイヤーやチタンプレートで行っていきます。固定していても強い力が加わればズレが生じることがあるため、安定するまでアフターケアをしながら十分に経過観察を行っていかないと顎に歪みが残ってしまうことがあるので、手術したら終わりでは無く医師に定期的に確認してもらうことが不可欠です。
アフターケアを重視することが必要
上顎セットバックで奥に移動させたら、次は歯科治療も大切になります。骨切りで移動させたことにより前歯6本分も同時に移動していますし、抜歯した分の広さを利用して奥に引っ込めている訳ですが、それでも隙間などが残るためアフターケアとして歯の矯正が終わるまでは上顎セットバックが完了したとはいえません。
歯科治療が必要になるため手術を受ける際には、美容整形の医師だけでなく歯科医も在籍している、あるいは連携をとっている美容整形クリニックなどにおいて受ければ安心と考えがちですが、資格があっても技術がない医師は割りといて、術後日数が経過してから歯のぐらつきに気づくなどということがあります。アフターケアで検診を受けていないと骨が十分にくっついていないことを分からずに過ごしてしまい、あとからずれたり欠けたりすることなどもあるため、トラブルや後遺症を避けるためにもアフターケアを重視することが必要です。
検診が予定されている日では無くても、違和感を感じるようなことがあれば予約を取ってみてもらうべきです。
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