上顎セットバックの修正はどういう流れで行われるの？

2016/05/19

笑ったときに歯茎が見えたり、上顎が前に出ていることで出っ歯になるなど、口元に悩みを抱えている人は少なくありません。こういった状態を改善するには、上顎セットバックが効果的です。
上顎セットバックとは、上下左右4番目の歯を抜歯し、あいたそのスペースを利用して前歯 6本と歯茎を骨ごと後方へと押し下げる美容整形手術です。前歯を骨ごと動かすことで、こんもりとした口元に修正し、美人顔の基準であるEラインを整えます。
この施術は、口角付近の形態にも影響し、ほうれい線の深さなどにも変化が現れます。移動した骨はチタン製のプレートとワイヤーで固定します。
上顎セットバック手術は、歯列矯正を含む矯正歯科の知識も必要となる施術のため、高度な技術はもとより、経験豊かな専門知識も必要となります。
また失敗するとフェイスラインが凸凹になるなど、リスクを生じるものですから、事前にしっかりとカウンセリングを行い、メリットやデメリットを知った上で受けることが大切です。

どんな人におすすめ？

出っ歯が気になる人や、歯列矯正では治りにくい人には、上顎セットバック手術がおすすめです。
通常歯列矯正で出っ歯を治療すると、2年程度治療には時間がかかり、人によっては効果があまりない人もいます。上顎セットバック手術は、上下の第一小臼歯を抜歯して根元の骨も取り除き、その空いたスペースを利用して、前歯6本を後退させる美容整形手術です。
短時間で出っ歯の修正が可能で、上顎だけでなく、額、鼻、口元、顎先までのバランスを見て、咬合模型を基に診断を行い、詳細な治療方針を立てて施術を行います。
この上顎セットバックは、上顎骨前方部をあらゆる方向に移動できるのが特徴で、理想的な形態の変化を期待することができます。歯茎が見えるガミースマイルで悩んでいる人などにも有効で、特に上顎骨前方部の後方、上方への移動に優れています。
ただデメリットとして、3番、5番の歯間に隙間が残ったり、上唇が薄くなるなどがありますが、隙間が気になる場合には、歯科治療を受けることで改善します。