物を噛むときには咬筋を使います。噛んだときにエラの部分が膨らみますが、これが咬筋です。この部分が発達しすぎていると顔の輪郭に影響し、大きな顔やエラが張っているように見えてしまうことになります。この筋肉が発達していることで顔のシルエットにコンプレックスを持っているような場合には、発達しすぎ部分だけを取り除く咬筋切除の手術は有効です。この手術を受けることで小顔効果を期待できます。簡単な手術ではありますが、リスクや失敗がないとはいえません。どれだけ切除すればいいのかは、術前にシミュレーションを行いますが、確実なものではありません。術中の医師の技術力や経験がものを言います。咬筋切除の手術中は筋肉が腫れていますので、術後の様子を正確に判断することはできません。予想以上に小さくなりすぎたり、期待したほどの効果がなかったりといったことが起きることもあります。名医であっても起こり得ます。名医の場合には修正もしっかりできますが、技術力が足りない医師も中にはいます。納得できなければ、セカンドオピニオンも検討しましょう。
医師とのコミュニケーションが重要
咬筋切除で、思ったほどの効果が得られなかったケースに、切除が足りなかった場合や左右差が起きている場合、骨も顔の輪郭に影響を与えていた場合などが考えられます。切除が足りない場合や左右さが起きている場合であれば、ボトックスでの修正で満足できる結果が得られる可能性もあります。再手術は少なからず体に負担がかかりますので、できるだけ避けたいところです。また骨も輪郭に影響を与えていたのであれば、咬筋切除だけでは結果が得られないのも当然です。骨を削る手術で改善される可能性があります。ただし咬筋切除以上に大掛かりな手術になり、神経を傷つけてしまうリスクもあります。同じ病院で行うべきか否か、慎重に検討するべきでしょう。こういったリスクや失敗についても事前のカウンセリングの中で説明を行う医師や病院が、トラブルが少ない傾向にあります。患者が納得できるまで懇切丁寧に、不安や質問に対応します。その慎重さが施術にも現れているのでしょう。
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