上顎短縮骨切り(LeFortⅠ型)とは、いわゆる出っ歯と呼ばれる状態や、笑った時に歯茎が見えてしまうガミースマイルと呼ばれる状態を改善するために行われる輪郭形成手術の一種です。出っ歯やガミースマイルといった状態は、上顎の骨が何らかの原因で下顎よりも前に突き出た形で成長することによって起こるもので、手術ではこの突き出た形の上顎の骨の一部を切除することで、上顎の骨を本来の正常な形へと戻します。上顎短縮骨切り(LeFortⅠ型)では上顎の骨のうち、歯茎の裏側にあたる部分を直接切除するため、手術では歯茎部分を直接切開した上で上顎の骨の切除を行い、その分を詰める形で上方向へ短縮して骨を固定します。上顎短縮骨切り(LeFortⅠ型)には主に出っ歯やガミースマイルの改善に用いられる手術ですが、それ様々なメリットがあります、その代表的なものとしては、美しい横顔のラインを作り出せる点があります。上顎の骨の形は横顔のラインの形に大きく関わっており、この部分を正常な形に戻すことで、美しくすっきりとした顔立ちへと変化させることができます。
上顎短縮骨切り(LeFortⅠ型)のメリット
上顎短縮骨切り(LeFortⅠ型)のもうひとつのメリットとしては、重度のガミースマイルであっても改善が期待できる点にあります。ガミースマイルは前述のとおり上顎の骨が異常に発達することにより、笑った時に歯茎が露出されやすくなる状態のことをいいます。このガミースマイルは、軽度の場合であれば骨の切除を行わなくても粘膜(歯茎部分)を短縮する手術を行うことで状態の改善を図ることができますが、重度の場合にはこうした粘膜の短縮手術では状態の改善をすることが難しく、上顎短縮骨切り(LeFortⅠ型)による骨の短縮手術が必要となります。
また、上顎短縮骨切り(LeFortⅠ型)の別のメリットとしては、その効果に比べて手術そのものが短時間で終わることや、ダウンタイムも比較的短いことが挙げられます。この手術には高度な技術が必要であるため、手術を受けられる医療機器は限られていますが、手術そのものは数時間で完了するため日帰り手術も可能となっているほか、ダウンタイムも1周間から2週間と比較的短いものとなっています。
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