上顎短縮骨切りは笑った時に歯茎が目立って見えてしまう、「ガミースマイル」を治す手術として知られています。大きな笑顔で歯茎がたくさん見えてしまうと、どうしてもバランスを悪く感じて気にしてしまう人がいるためです。
軽度から中程度のガミースマイルなら、上顎短縮骨切りでなくても粘膜切除という方法で治すことができます。これは上唇と歯茎の間にできる粘膜を切り取り縫い合わせることで、笑った時に上唇を引っ張り上がらないようにする方法です。この手術は1時間程度の時間しかかからず、簡単に済ませることができます。費用も40万円から50万円程度の手術です。また大規模な手術ではないので、入院の必要もなく日帰りできます。ダウンタイムもそれほどいりません。
一方、粘膜法では治らないレベルのガミースマイルの場合、上顎短縮骨切り(LeFortⅠ型)という手術を行うことになります。こちらは大掛かりな手術となりますので、注意が必要です。
どんな手術?費用は?
上顎短縮骨切り(LeFortⅠ型)はガミースマイルを治すための手術で、かなり重症の患者に対しても有効です。上顎の骨自体が前に突出し、長さもあるときはこの上顎短縮骨切り(LeFortⅠ型)で治すことになります。
上顎骨を切り取りつなげるのですが、基本的にはどの方向にも動かすことができます。鼻の付け根あたりから、頬骨のしたを通り、奥歯のあたりまでの骨を、大きく切り取ります。その後下の部分の骨をくっつけて固定することで手術は完了です。この上顎短縮骨切り(LeFortⅠ型)の場合、歯の配列自体はいじらないため、噛み合わせに影響は出ず、術後の矯正などは不要です。
しかし骨を切り取る外科手術をしているので、手術時間も3時間ほどかかり、費用は200万円ほどかかってしまいます。ダウンタイムも2週間ぐらいは必要になってきます。術後しばらくは腫れや痛み、内出血があり、しばらく熱いものや冷たいもの、刺激物を食べるのは控えたほうが良いです。
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