手術と失敗例
あごが長い場合や、大きいあごで悩んでいる人には、あご短縮手術が効果的な美容整形手術です。
個人差はありますが、最大10ミリほど短くすることが出来、また後退させることも出来る手術なので、輪郭をがらっと変えることができます。
一般的にあごと言われている箇所は、医学用語ではオトガイと表現され、あご短縮手術はオトガイ短縮手術とも呼ばれています。
オトガイの悩みとして多いのが、あごが長すぎる、しゃくれている、顎が引っ込んでいる、短すぎるなど人それぞれです。オトガイ短縮手術は、この中でも、長いあごを短縮させる方法となります。
女性のオトガイ長さの基準は、下口唇下端~オトガイ先端までが35ミリといわれています。この基準よりも長い場合には、短くすることで効果を実感することができます。
オトガイ短縮手術は、オトガイの骨を上下2本、水平方向に骨切りし、間の骨を切除し骨を移動させます。しゃくれている場合などは、短縮と同時に前進、後退を行い、固定させます。大がかりな手術ですから、失敗すると口が開きづらくなるなどのリスクを伴うので、医師選びは慎重に行うことが大切です。
あご短縮(中抜き)の失敗例として見られるオトガイ神経の麻痺とは?
オトガイ神経とは下あごにある神経の一つです。
この神経が麻痺してしまうと、下唇や下あごの広範囲にわたって痺れが生じます。
あご短縮(中抜き)は、口の中を切開して手術を行うので、医師の技術力が未熟な場合、この神経を傷つけてしまう場合があります。
オトガイ神経の麻痺は、多くの場合は1年程度で自然と解消されていくものですが、重症の場合には、解消されずにずっと麻痺が残ってしまう可能性もあります。
手術後の効果が無いとは
あご短縮(中抜き)の手術を受けたのにも関わらず、ダウンタイムが終わっても効果が無いということはまれにあります。
これは、あごの骨の抜き方が少なすぎた場合や、抜く骨の位置が適切でなかった場合に起こりうる失敗です。
原因としては、医師の知識不足などが挙げられます。
きちんとした医師であれば、カウンセリング時のレントゲンなどをもとに模型を作成したりして、細かい計画を立ててから手術を行います。
手術後の皮膚のたるみ
あご短縮(中抜き)の手術後のリスクとして考えられるのが、皮膚のたるみです。
これは、あごの中の骨を取り除いたのにも関わらず、皮膚の調節を行わなかった場合、もとの長さまで伸びている皮膚が急に縮むことが無いので、起こる症状です。
特に骨の抜き出しを過剰に行った場合に起こりやすく、最悪の場合には馴染むことなくたるんだままになってしまいます。
たるみがひどい場合には切開手術の検討も必要となります。
おすすめの医師のポイント
あご短縮(中抜き)では、仕上がりの失敗だけでなく、神経の麻痺というリスクもあります。
そのため、失敗を少しでも回避できる方法として医師選びを慎重に行うことが大切です。
おすすめの医師選びのポイントとしては、カウンセリングを丁寧に行うという点です。
あご骨の状態は見ただけでは把握しにくいので、レントゲンを撮影して、さらに模型を使用して手術方法を検討するなど長時間掛かるものです。
短時間で終了する医師は危険なので注意しましょう。
経験が豊富な技術の高い医師を選ぶことが大切
あご短縮(中抜き)手術は、あごが長く、しゃくれている人に最適な美容整形手術です。
あご短縮(中抜き)手術は、両側第一小臼歯部を結ぶやや唇側の口の中を切開して行います。粘膜を剥離する際には、左右のオトガイ神経を確認し、下顎正中の下縁まで骨膜剥離を行います。
骨切りは、通常最大で8~10ミリの中抜きが可能ですが、下顎下縁とオトガイ孔間の距離が左右で異なることがあるため、骨切りの距離は手術中に決定されます。
骨切り後には、ミニプレートやワイヤーなどを用いて固定し、剥離した軟部組織を元に戻して骨の段差が内容に削って滑らかにします。この作業を丁寧に行わないと、フェイスラインが凸凹し、失敗してしまうので、重要な作業となります。
施術箇所を十分に洗浄した後、骨膜縫合と粘膜縫合を行い、完全に閉鎖します。
あご短縮手術は、あごの長さを短くするだけでなく、前後に移動させることもできる施術です。
口の中を切開するため、外から傷跡も見えませんし、メリットの多い方法ですが、難易度の高い技術の必要な手術なので、経験が豊富な技術の高い医師を選ぶことが大切です。
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