咬筋切除は顔の輪郭に影響を与えている部分の咬筋を切除することで、小顔にする手術です。すべてを切ってしまうと噛むことができなくなってしまいますが、発達しすぎている部分であれば、生活に支障はありません。この筋肉が発達しすぎていることで顔が大きく見えたり、エラが張っているように見えるタイプの人には、大変有効な手段です。主な「失敗」は切りすぎて顔が小さくなりすぎたと感じる出来栄えであったり、あまり変わらなかったというものです。中には神経に影響を与えてしまって麻痺が起きたという重篤なものもありますので、医師選びが大切になります。手術が直接的に関わってくるトラブルにはこういったものですが、実際に起こっているトラブルのほとんどが、自分自身でアフターケアを怠ったことで起きています。感染症や傷の治りの不具合はどの手術後にも起こらないものではありませんが、咬筋切除特有のアフターケアの怠りによるトラブルもあります。
ダウンタイム時の過ごし方
咬筋切除の術後のみならず、ダウンタイム中の生活に対する心構えやアフターケアによって、回避できるトラブルはたくさんあります。痛みは術後3日目あたりをピークに、3週間程度で落ち着いてゆきます。腫れや内出血も同様で、個人差があれど3週間が目安です。メイクやシャワーは口腔から切開した場合には次の日からでも可能ですが、顔のほうから切開した場合は、3日程度は首から下だけにして様子を見ます。お風呂は1週間を目安に考えているとよいでしょう。歯磨きは傷に当たらないように注意し、当日からでも可能です。熱いものや辛いもの、硬いものを食べるのは3週間ほど控え、食事の後はすぐに処方されたうがい薬で口をすすぎます。お酒や激しい運動、タバコは4週間から1ヶ月はやめましょう。清潔にすることで、感染症を防ぎ、傷の治りを順調になります。咬筋切除特有の開口障害にも気をつけましょう。術後すぐは筋肉が引きつったり、傷が痛んだりと、口を上手く開けられません。しかしあまりかばっていると関節が固まり、開口障害になります。医師の指導に基づいた開口訓練などのアフターケアが必要です。
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