頬ハイドロキシアパタイトという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
頬ハイドロキシアパタイトは生体親和性のある皮膚充填剤(フィラー)です。ヒアルロン酸に比べ、長期間持続し、注入後は時間をかけてゆっくり吸収されていきます。
これは加齢で痩せてしまった頬にハイドロキシアパタイト製剤を注入することによってふっくらと見せ、若々しくかわいらしい印象にすることができます。またほうれい線に注入することで、ほうれい線を消したり、浅くすることが可能です。顎先を少し出したり、鼻を高くすることや加齢で痩せてきたこめかみへの注入など、顔のメイク感覚のちょっとした修正やアンチエイジングに用いられています。良いことずくめな印象ですが、デメリットは存在します。
ダウンタイムには個人差がありますが、腫れ、内出血、痛みなどです。また気に入らなかった場合、人工的に分解させるものはなく、頬ハイドロキシアパタイトが吸収されて分解するのを1~2年待つ必要があります。
ダウンタイムについて
ダウンタイムは個人差がありますが、だいたい2~3日程度です。口唇は少し長く一週間程度です。また注射部位に内出血が生じることがあります。これは通常の点滴や採血をする際と同じで針が刺さることで細かい血管が傷つくと皮下で出血が起こり紫色になります。これは次第に黄色くなり、吸収されて長くても1~2週間で消失します。痛みについては注入するとき生じる圧迫感のようなものがありますが、麻酔クリームなどを事前に塗ることによりやわらげることができます。また頬ハイドロキシアパタイト注入の際の副作用として気を付けなければならないのは、感染、皮膚の壊死、神経を傷つけることです。頬ハイドロキシアパタイトは基本的には生体に害をあたえませんが、まれにアレルギーを起こし、異常な腫れや赤みを引き起こします。血管内に誤って注入されると、血流の妨げになり皮膚は痛みや赤みを伴うようになり、放置すると壊死につながります。こうなってしまったら早めに病院を受診してください。神経を傷つけてしまった場合、しびれや感覚が鈍くなる、違和感を生じるなどの症状がでます。神経が損傷されても軽度であれば、徐々に回復します。
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