輪郭整形の名医相談所ー失敗と修正

おでこ・額を修正したい人は世の中に結構います。少し丸みをつけたいとか、ホリを深くしたいなど、人によってその要求は色々あります。実際におでこ・額の修正を行うとなると、いくつか方法があります。
一つはヒアルロン酸の注入です。簡単にできるというのが最大のメリットで、おでこの真ん中を少しだけふくらましたいというような、少しだけの修正には向いていますが、大規模なものには向いていません。他にも脂肪の注入などもあります。これは額全体がふっくらする効果があり、特定の部位だけホリを深くするというのは無理です。またほとんど体内に吸収されてしまうことがあり、思ったような効果があげられないことがあります。シリコンによる方法もありますが、これは患者さんの額の形に合ってないと浮き出てしまうことがあり、患者さんの形に合わせるのが難しいという問題点があります。
そこで確実に理想の形にしたいというならば、アパタイトをおでこに入れる手術が良いでしょう。

基本的には外科手術による修正

おでこ・額のアパタイトの場合、基本的には外科手術による修正となります。
まずは髪の毛の生え際や頭頂部を通って、左右に大きく切開します。頭蓋骨が大きく見えるように頭部の皮膚を丸ごとはがします。まれに広告などで、「一部だけを切り、傷を目立たなくする方法を使用しています」という業者がありますが、そのような方法でおでこ・額のアパタイトを入れるのは止めたほうがいいです。この場合、きれいに入れることができず、形をうまく修正できないことがあります。凸凹したり、入れた個所がくっきりわかることがあるので、すべて切開してくれるところで手術を受けましょう。頭蓋骨が見えたら、おでこの部分に粘土上のアパタイトをペーストにして、おでこの形を作ります。すると10分ほどで固まり、そこが人工の骨となります。その後は、はがしていた皮膚で頭蓋骨を覆いかぶせ、もとに戻して終了です。
傷跡は髪の毛等で隠れますが、2週間ほどは腫れが続くので、注意が必要です。また手術後はある程度安静にしておく必要もあります。しかし一度行ってしまえば、アパタイトが変形したり吸収されることはないので、一生メンテナンスはいりません。